『MT4でのEA(自動売買)の使い方の案内』では、EAの作成方法を紹介しました。
この記事ではEAを作成した後に、実際のテストを行う手順です。
MT4のヒストリデータの取得
FXで売買する方法をEAのアルゴリズムに反映する必要があります。
これについては今後徐々に更新していきます。
一方、作成したEA、その有効性、つまり、売買する方法の有効性をあらかじめ確認する必要があります。
ここで売買する方法が正しくEAのアルゴリズムに反映されたとします。
この有効性を確認するのに、今までの実際の為替のレートデータであるヒストリーデータを用いてEAを検証する必要があります。
ですので、まずヒストリーデータを入手する必要があります。
ヒストリーセンターを開く
MT4起動の状態で、メニューバーから「ツール」を選択します。
その中の「ヒストリーセンター」を選択します。
ヒストリーデータの選択
ヒストリーセンター開いたら、次の画面が表示されます。
ここで、EAを売買に動かしたい、テストしたい通貨ペアを選択します。
次はUSDJPYの例です。その中の1分足(M1)を選択します。
ヒストリーデータのダウンロード
「ダウンロード」押したら、次の画面は表示されますが、「OK」を選択してください。
ダウンロード完了後、「閉じる」ボタンを押して、終了します。
EAの作成・修正
EAファイルの作成方法については『MT4でのEA(自動売買)の使い方の案内』をご参考ください。
EAファイル作成して、コーディングしたら、ビルド確認する必要があります。
作成したEAファイル毎に、「コンパイル」して、「エラー」が出ているかどうかを確認します。
もしエラーが出れば、MQL4/MQL5言語仕様に従って、エラーを取り除く必要があります。
すべてのEAファイルのエラーが0になれば、初めてEAが動ける状態になります。
僕の次のEAでは、複数のファイルから構成されるため、includeされる順に全ファイルをビルドしておく必要があります。
makeファイルの作り方を今後展開しますが、まずこの作法を理解していただく必要があります。
もちろん、一つのみのEAファイルの場合、その一つのファイルが問題なくビルド通れば、利用可能になります。
EAのテスト
EA作ったら、いよいよヒストリーデータでのテストを行います。
ストラテジーテスターの表示
MT4メニューバーの「表示」を選択し、その中の「ストラテジーテスター」を選択します。
以下の画面が表示されます。
セッテイング
セッティングタブのデフォルトは、「エキスパートアドバイザ」が選択される状態です。
そして、右に自分テストしたいEAを選択してください。上記の絵では「DreamCreator.ex4」が選択中です。
「通貨ペア」を上のダウンロードしたヒストリーデータの通貨ペアに合わせます。
「モデル」についてはデフォルトで、最も正確な方法を選択します。
「期間」もM1を選択してください。
「期間指定」にチェックを入れて、テストする期間を指定します。10年単位の測定も可能ですが、データの精度多少落ちるかもしれません。
「エキスパート設定」を押したら、次の画面が表示されますが、「初期証拠金」を日本円にして、「遺伝的アルゴリズム」のチェックを外して、「OK」で設定し直してください。
最後に、上の画面の「スタート」を押して、テストが開始されます。
テスト中にボタンが「ストップ」に変わりますが、テスト終了後、再び「スタート」に変わります。
テスト結果の確認
操作履歴タブにエラーがなく、以下のような表示でしたら、無事テスト終了です。
そのまま「操作履歴」タブ画面でログを確認しても大丈夫ですが、画面小さいので、ログファイルを確認しましょう。
ログファイルの場所については、『MT4でのEA(自動売買)の使い方の案内』をご参考ください。
フォルダ名は「tester」になります。
ここで一点注意するところがあります。
Windowsのパソコンの場合、logファイルを好きなエディターに指定してダブルクリックで開きますが、MacOSの場合、「コンソール」アプリケーションで開いたら、別のエディターにコピーして確認したほうがやりやすいかもしれません。
ここで一連の説明が終わりますが、後は、実際の確認結果に基づいて、EAファイルの作成・修正からテスト結果の確認までのサイクルを繰り返すだけです。
いい考えがあり、自信のある方は、是非チャレンジしてみてください。
納得の結果が出来たら、実際のEA適応、自動売買開始方法を次回説明します。
コメント