中国の諺「儿不嫌母丑,狗不嫌家贫」を思い出しました。
経緯
今日、香奈ちゃんの運動会でした。
運動が好きで、走りには普段練習しない香奈ちゃんはいつも背が高いわりに、足が早くないのです。
今日頑張って走って、4人走りの中に2位で、悔しかったみたいのですが、前回に比べて、香奈ちゃんは少し嬉しかったです。
運動会終盤に僕らそろそろ帰りたいです。
その前に、香奈ちゃんにちゃんと水を補充するように伝いたかったです。
香奈ちゃんは暑さに弱いから、走る前に水飲み切ったからです。
そして、香奈ちゃんを呼びました。
しかし、香奈ちゃんはこっちに来ない、3回呼んでも、4メートル先にいました。
これは僕の予想内の反応でした。
香奈ちゃんなら、きっと恥ずかしくて来ないと思ったのです。
それでも僕はあえて呼んだのです。
最初、美恵も反対しましたが、
しかし、その後周りを見て、親元に行く子供がいることに気づき、
美恵も香奈ちゃんにこっちに来てと呼んでいました。
僕は美恵に、親が子供を呼ぶのに、何の問題もないと言いました。
仮に目の前に先生がいたとしてもさ。
その後、香奈ちゃんは来ました。
嫌な顔で、何で呼んだのって顔でした。
親子の会話
香奈ちゃんの汗を拭きながら、
「爸爸妈妈叫你的时候,一定要过来呢」と言いました。
(パパママ呼んでる時、ちゃんと来てな)
基本的に僕は、外で日本語で、家で中国語で香奈ちゃんと話します。
今はあえて全部中国語で話します。香奈ちゃんを刺激し、その反応を見たいのです。
「没什么好怕的,不要觉得不好意思,不要觉得老师会说什么」と
(何か怖がることはない、恥ずかしいことも思わないで、先生が怒ると思わないで)
香奈ちゃんはいつも極度にルールに従う子で、ミスしたくない、先生が他の子供を叱るのを見て、怖いと思われています。
一方、普段家ではずっと甘えてきたからです。
だから親が呼んだら、例え会議中でも、別に悪いことではないし、
勇気を出して行動すべきと教えたいのです。
「你看旁边的孩子,也是父母叫了后就过来的,为什么你不敢过来呢」
(隣の子を見て、親が呼んだらすぐに来たのよ、何で怖がって来なかったの)
「恥ずかしいからじゃなくて、うるさいから」と香奈ちゃん言いました。
「うるさいとか言っちゃダメ、爸爸妈妈叫你就是有事情呢」
(うるさいとか言っちゃダメ、パパママは伝えたいことがあるから呼んでるよ)
「わかった、だから何?」
「水後で補充してね」
「わかった」
香奈ちゃんはちょっと嫌がって戻りました。
一旦離れる
本当は大したことじゃない。ですが、ちゃんとこれから伝えたいことがあります。
僕と美恵先に家に戻りました。
帰りの途中、僕は美恵に「敢えて香奈ちゃんを呼んだのよ」と伝えました。
「普段教えないのに、いきなりこの場合呼んだら、話を聞かないでしょう?」
「普段なら言っても効果ないの、だからその時呼んだ、後で香奈ちゃん帰ってきたらまだ教える」
親子の会話再開
午後2時半過ぎ、香奈ちゃんは学校終わりました。
ウキウキランランの気分で午前中のこと忘れられた感じ。
「香奈,过来」と僕は香奈ちゃんを呼びました。
(香奈ちゃん、こっち来て)
今度はすぐに来ました。
こちらの教え
「爸爸妈妈叫你的时候,记得过来知道吗?不要觉得不好意思,老师不会责怪你的,要是老师看到爸爸妈妈叫你而你不过来,老师才会责怪你」
(パパママ呼んでた時、すぐに来てね、恥ずかしく思わないで、先生は怒らないから、逆にパパママが香奈ちゃんを呼んだけど、香奈ちゃんは来なかった、それを先生に見られたら、先生は説教するかもよ)
「即使在学校,如果老师让你往左,但是爸爸妈妈觉得你应该往右,你应该听谁的?」
(学校にいたからと言って、もし先生は香奈ちゃんに左へ、けどパパママは香奈ちゃんに右へと言ったら、どっちのを聞く?)
「这个时候如果来地震了,老师让你们待着别动,但是爸爸妈妈要你跟我们回去,你听谁的?」
(もしこの時に地震が来たら、先生は皆に動かないでくれと言ったけど、パパママは香奈ちゃんに一緒に帰ろうと言ったら、どっちのを聞く?)
「爸爸」(パパ)と香奈ちゃんは答えました。
香奈ちゃんの質問
「校長先生は?」と香奈ちゃん質問しました。
香奈ちゃんの中では、校長先生の方が偉いでしょうね。
質問応答
「即使是校长,也应该听爸爸妈妈的知道吗?」
(校長先生だとしても、パパママの話を聞くよ)
「你肚子饿了,校长管你吗?她会让你回去吃饭的,而爸爸妈妈不管什么时候都会给你饭吃,校长不会的。」
(香奈ちゃんお腹空いたら、校長先生面倒見てくれる?彼女は香奈ちゃんに「帰ってご飯食べてね」と言うはずよ、けど、パパママはいつになっても香奈ちゃんにご飯あげるよ、校長先生はしない。)
「校长要是不好,我们可以换,但是爸爸妈妈是换不了的。」
(もし校長先生が良くなかったら、パパママは校長先生を変えることができる、けど、パパママは変えれないよ)
「记住了,爸爸妈妈才是一直站在你这边的,所以不要担心因为听爸爸妈妈的话而别人会责怪你,不会的。」
(覚えて、パパママはずっと香奈ちゃんと一緒なのよ、だからパパママの話を聞いたからと言って、他の人に怒られることを心配しないで、そんなことないから)
納得かな
香奈ちゃん涙ながら聴いてました。
全部理解されてるとは思いませんが、少なくともこの意思を伝えました。
感想
中国の諺があります。
“儿不嫌母丑,狗不嫌家贫”
子は母親が醜いのをいやがらず,イヌは飼い家が貧しいのを嫌わない という意味です。
醜い親、可愛くない親、貧乏な親、レベルの低い親、、、
どんな親でも、間違ってない限り、子供としては恥ずかしく嫌うことが間違いです。
本当に偉い人なら、その親を認めてフォローして、より良くしてあげればいい。
ほとんどの人は年取るに連れ、親の大事さを分かってくるでしょうが、
早い内にそれを知って、立派な人に成長してほしいと願っています。
そうじゃないと“白眼儿狼”になってしまいます。
白眼儿狼:恩知らずの人
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